大学院生の日常

何事もチャレンジ!

抄読会9/10

今日は週に1回の抄読会でした。

自分の番では無かったのですが、せっかくなので簡単に紹介したいと思います。

 

内容は抗菌薬についてです。

Rates of and Risk Factors for Adverse Drug Events in Outpatient Parenteral Antimicrobial Therapy

(外来抗菌薬静注療法における薬物有害事象の発現率および危険因子)

 

OPAT(オーパット)とはOutpatient Parenteral Antimicrobial Therapyの略で,外来静注抗菌薬療法のことです。日本国内でも1日1回投与が可能な広域抗菌薬であるセフトリアキソンを使った外来点滴治療は頻繁に行われていますが、OPAT という名称は一般的ではなく、使用できる抗菌薬の選択肢も少ないです。

 

OPATの利点には、入院期間の短縮や入院の回避、入院に関連する合併症の回避、コスト削減があります。
また、患者さんの利点として職場や学校への早期復帰、生活の中断を最小限に抑えながら日常生活を再開できることがあります。

 

海外では積極的に行われるOPATですが、日本ではまだまだ普及していないのが現実です。

 制度的な問題として、保険収載についてや各抗菌薬の用法として持続静注投与が承認されていないことがあります。

あとはOPATに関する知識の普及が遅れていることや、薬剤の長期保存に関するデータが十分でないことが挙げられます。

 

個人的には広域抗菌薬を使いすぎると、耐性菌が生じやすくなるので大丈夫かな?と思ってしまいますが...

でもそこは薬剤師などがきっちり計画を立てるので大丈夫でしょう!

 

話しはそれましたが、今回の論文は2大学病院から退院してOPATを受けている患者について分析しており、結果OPAT関連の薬物有害事象(ADE:Adverse Drug Event)の発現頻度は高く、退院から2週間以内に多く発現したとのことでした。

なので治療後は気を付けてモニタリングしましょうとの事です。

 

全然自分の分野では無いので詳しくないですが、今日の内容をまとめました。