大学院生の日常

何事もチャレンジ!

心電図の取り付け方

大学病院を辞めてから、大学院生の今、クリニックでアルバイトをしています。

最近、検査を行っていて驚いたことがありました。

 

そこはこれまでも、生理検査を行っていましたが、検査を行うスタッフは看護師さんでした。私が働き始めてからは、検査全般は一任されていますが、たまに手が離せない時には、看護師さんに手伝っていただくことがあります。

 

また、ベテランの看護師さんは「後はやっときますね」といって気を利かせてくださいます。しかし一応確認しに行きますと、なんと心電図の胸部誘導の位置が全然違うではないですか‼

 

そういう時はこそっと看護師さんがいない時に付け替えますが。。。

 

心電図はとても簡単な検査で、確かにある程度の位置があっていれば、波形はそれっぽいのが記録されます。しかし、検査者が変われば毎回波形が変わることになりますし、微妙な波形の変化は読み取れなくなります。

そして診断する医師は、検査結果を信頼して診断します。そこには電極の位置が違うという情報は含まれません。

 

医者はありとあらゆる可能性から、検査結果という地図を頼りに病名というゴールにたどり着きます。地図が間違っていれば、迷子になってしまうのは必然です。

 

そういことが無いように、わざわざ検査の専門家である臨床検査技師がいるわけですが。。。

 

という事で心電図の電極の位置について書いていきます。

 

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心電図の電極の位置

 

V1:第四肋間胸骨右縁
V2:第四肋間胸骨左縁
V3:C2とC4を結ぶ線上の中点
V4:第五肋間と左鎖骨中線の交点
V5:左前腋窩線上のC4と同じ高さ
V6:左中腋窩線上のC4と同じ高さ

 

教科書にはこんな感じで書いてあります。

肋間に関しては、胸骨角(ルイ角)を手で触れて、その下を第二肋間として数えていきます。2、3、4という感じに。

目安としては、第四肋間はおおよそ乳頭と乳頭の間になるはずです。そして、V4~V6に関しては同じ高さなので横から見ると一直線になっていないといけません。

これを確認するために心電図検査は患者さんの左側からアプローチすることが推奨されています。

 

あとは波形を記録する際に必ず、肢誘導、胸部誘導の位置が間違っていないかを目視で確認すればOKです。

 

心電図波形は、不整脈に強く、電極の位置さえ間違っていなければ、再現性も良く、鋭敏に虚血性心疾患を捉えるツールになります。

簡単な検査だからこそ、丁寧に検査を行っていきたいですね。

 

 

ありがとうございます。拝