金持ちはお金のために働かない
つい先日、『金持ち父さん貧乏父さん』を読みました。
この本を読み終えるころには、今までのお金に対する考えが180°変わった気がしました。
自分の復習のためにも再度読み直し、ここに内容をまとめていこうと思います。
--------------------------------------------------------------------------------------
男の子は言いました。「お金持ちになるためにはどうすればいいの?」
父は言いました。「お金持ちになりたかったらお金を作る方法を学ばないとね」
数日後、男の子とその友達は町から集めた鉛を溶かし、型に流し込みました。
カラン。。。
そこには5セント硬化が転がっていました。
男の子「成功だ!どう?お父さん。お金作れたよ!」
父の友達は腹をかかえて笑いました。
父「いいかい。これは偽造と言って、犯罪なんだ。」
男の子たち「。。。」
父「でも二人ともすごい想像力だ!これからもあきらめずに頑張るんだよ!」
父の言葉は嬉しかった。でも具体的に何をすればいいのかはわからないままであった。
父「金持ちになる方法を学びたかったら、友達の父親に聞いてみたらいいよ」
。。。。。。
土曜の朝
友の父「お金持ちになる方法を知りたいんだって?いいだろうその代わり君たちは私のために働くんだ。」
男の子「1つ質問してもいいですか?」
友の父「だめだ!今すぐ決めるんだ!私は忙しい!チャンスは来たと思ったらすぐに行ってしまう。十秒以内に決めるんだ!」
男の子たち「やります。」
こうして僕たちは友達たちが野球の試合をしている時に働いて金儲けの方法を学ぶことを選択したんだ。
続く
お金持ち
少し前から、年金や投資などについてニュースで話されているのをよく見かけます。今まで特に興味は無かったですが、お金について色々と本を読んで勉強しました。
その結果、自分はお金のことについてほとんど何も知らないという事が分かりました。それと同時に私の周りの人もお金についてほとんど何も知らないという事が分かりました。
最近大学院の授業料免除の申請に必要な資料として、両親の源泉徴収票などを取り寄せ、私自身初めて親の年収を見ました。
私は幼いころから「家は貧乏だ」「家にはお金が無いから」という事を常に聞かされていました。私はその言葉通り、家にはお金が無いという事を何の疑いもなく信じていました。中学生頃には家が貧乏であるとは思っていましたが、実際にどれくらいの収入があるのか?ということを疑問に思い両親に尋ねることもありました。しかし、その答えはいつも「全然すくないよ」「前の職場の方が多く貰っていた」というよく分からない答えが返ってきました。
そのうちに私も親の収入に対しての興味も薄れ、欲しいものが何でも手に入るわけでは無かったですが、衣・食・住不自由なく生活できるのが当たり前と考え、お金について考えることが無くなりました。
そして親の言うままに、リストラが無く国に保証された仕事に就くために、学業に専念し、臨床検査技師の国家資格を取得しました。
今こう振り返ると、自分の意志で進んできたと思った道は、実は親が進んで欲しかった道を、無意識に進んでいただけなのかもしれないです。また家庭や学校でお金の話をすることがあまり感心されなかった気もします。その結果、特にやりたいとも思わなかった、臨床検査技師になるための大学へ入学しました。
しかし、今更ながらこれではダメだと思うので、少しずつお金について学んだこともここに書いていこうと思います。
ありがとうございます。拝
共働きの両親
これは私が子供のころのことです。
私の両親はともに医療関係者でそれぞれ異なる病院で働いていました。
なので私は常に家の合鍵を持ち、家に帰ると誰もいないという事が当たり前で、子供ながらに寂しい思いをしていました。しかし、すぐ隣には祖父母宅がありいつも学校が終われば遊びに行っていました。
19時頃になると母が帰宅し、ご飯を作ったりして忙しそうでした。父は不規則な勤務で私が寝た後に帰宅する事が多かったです。
こんな家庭だからなのかもしれませんが、家族が揃って食卓を囲むというとても当たり前な事がとても嬉しかったです!
また当時そろばん塾に通っていた私は、帰りに母の病院に行き、一緒に帰宅していました。子供ながらに働いている親の姿を見ることはとても印象深かったのを覚えています。
今私が病院で働いているのも、このような体験があったからなのかもしれないです。
今の御時世、共働きの家庭は少なくないと思います。そんな環境でも、子供は親のことを考え、しっかりと見ています。
TVやスマホ、YouTube。多くのメディアに対話を任せがちですが、そこに頼らず子供と接する時間を少しでも取ることは、暖かい家庭を作る上で何よりも大切な事だと思います。
働くパパ、ママはぜひこの機会に何のために働いているのか?を改めて考えてみて欲しいです。
ありがとうございます。拝
PCR検査
新型コロナウイルスの影響で多くの方がPCR検査について知ったのではないでしょうか?
PCRとは、polymerase chain reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の略語です。ポリメラーゼとはDNAやRNAというウイルスの遺伝子を構成する一部です。PCR検査は、ある特殊な液体に検体を入れ、ウイルス遺伝子の特徴的な一部分を切り取り連鎖反応で増幅させる検査です。
こう見ると案外簡単そうに見えると思います。
そうです。実はとても簡単な検査になります。
ただし、十分な訓練を受けていない方がこの検査を行っても決して正確な結果は得られません。
やることは簡単。
決められた試薬を定められた量入れます。
プライマー(増幅させたい塩基配列と相補的配列のDNA)もしくはプローブ(特定の塩基配列に発光物質が付いているもの)を決められた量入れます。
機械に検体を入れて約2時間待ちます。
(温度を上げたり下げたりすることで、塩基配列を切ったり、くっつけたりを繰り返します)
以上になります!
簡単に書きましたが、やっていること自体はこれだけです。
もし、新型コロナウイルをターゲットとした場合は、新型コロナウイル特有の配列を増やしてあげて、光らせることで目に見えるようにする。
これがPCR検査になります。
「そんなに簡単なら何で検査数が増えないんだ⁉」
この質問に対する答えは、政治的な問題もあると思いますが、そもそも多くの検体を検査することが出来ない点が大きな要因であると思います。
まず初めにPCR検査は目で見ることが出来ないウイルスなどを、検出することの出来る優れた検査であることは間違いありません。しかしこの検査で扱う、試薬やプローブ・検体ですが、規定量は数μlになります。
多くの方はあまり馴染みのない単位になるかもしれないですが、簡単に言えば目薬1滴が40~50μlなので、その20~30倍少ない量になります。
この微量な液体を全ての検体に同じように入れるという事が、実はとても大変です。
そして、いくつかの検体を同時に処理するため、入れ間違いや入れ忘れ、コンタミネーション(他の人の検体や、飛び散った試薬などで検体が汚染されること)に気を付けないといけません!
動物実験などであればやり直せますが、これがもし患者さんの検体であれば…
そして新型コロナウイルス患者さんの検体であれば…
以前、検査過誤で記者会見があったことは記憶に新しいことと思います。
ここまで読んで下さった方には、なぜPCR検査の検査数がすぐに増えないのか?についての答えが想像つくと思います。
個人的には
1、PCR検査はとても神経を擦り減らす検査のため、無暗に検査数を増やすことが出来ない
2、そもそもPCR検査を行える人材がほとんどいなかった(検査技師を含め)
3、PCR検査を行うための機械が普及されていなかった
以上の3点が大きな要因であると感じます。
検査技師会ではPCR要員育成のため、5月にPCR検査の概要を説明するビデオの公開などを行っています。PCRの簡易キットも開発されているので、今後検査数は増加していきます。
遺伝子分野というなかなかに難しい分野が今後、検査技師の活躍の場になると思うと、学び続ける大変さが身に沁みますね。
今回はこれで以上です。ありがとうございます。拝
新型コロナウイルスについて
昨年度末に中国・武漢市で発生したと言われている新型コロナウイルス。今年度に入り世界中で爆発的に流行し、今なお感染の勢いは衰えていません。
今日は一人の研究者として、新型コロナウイルスについて気になったことを書いていこうと思います。
皆さんもご存じの通り、新型コロナウイルスの正式名所はSARS-CoV-2(severe acute respiratory syndrome coronavirus 2)と言います。そしてこのウイルスによってもたらされる感染症の事をCOVID-19(coronavirus disease)と言います。これは2019年に新たなコロナウイルスにより発生した病気という意味で19が使われています。
大まかな形は下の図のようになっています。
これまでに世界中でこのウイルスについての研究が進められており、様々な事が証明されています。
その中でも個人的に気になったのは日光との関係についてです。これに関しては多くの論文が投稿・掲載されています。そこにはインフルエンザウイルスや新型コロナウイルスは日光により不活化されることや、日光を浴びることで体内で生成されるビタミンDが免疫系を活性化することなどが記載されていました。
ここで1つ皆さんに注意して頂きたいことがあります。
研究というものに関してですが、これは先人たちの膨大な先行研究を基盤に少しずつ積み重ねる地道な作業です。まさに巨人の肩に立つようなもの。なので今回のように新しいものについての研究では先行研究が限られるため、あくまで著者たちの実験ではそういった結果が出たに過ぎないという事なのです。もちろん再現性についても検討していると思いますが…
研究をしていると、先行研究と同じ方法で行っても全然異なる結果が出るということもよくあります。
なので偉い人がこう言ってたから、論文でこう書いてあったからというのは参考に留めるのが賢明だと思います。
話しは脱線しましたが、日光と新型コロナウイルスとの関係が本当であればおそらく夏が終わった頃に第二波が来るのかな?と勝手に考えています。
明日は検査技師として新型コロナウイルスと向き合い、PCR検査などについて書こうと思います。
臨床検査技師
臨床検査技師ってどうやったらなれるの?
今後臨床検査技師を目指す人のために、この職業について少しづつ書いていこうと思います。
私自身両親が医療職であり、検査技師の人は仕事が少なくて週休二日、患者さんとも接する機会が少ないよと良く言われていました。
高校時代の私は特にやりたいことも無かったので、とりあえず検査技師になるかという気持ちで大学に進学しました。
まず初めに臨床検査技師になるためには国家試験に合格する必要があります。
なので大学を選ぶ際には、ちゃんとしたカリキュラムが組んであるところを選ばなければなりません。
臨床検査科など国家試験に合格するための学部がほとんどですが、一部は学生のやる気次第で任意の単位を取得することで国家試験に挑戦できるところもあります。
さてさて、この国家試験ですがなかなかに大変であることは間違いありません。
まずコメディカル(医師や歯科医師以外の医療関係者)の中でも試験問題が難しく、個人的には薬学部の次くらいに難しいんじゃないかなと思います。
分かりやすいとこで言えば、看護師さんの国家試験は4つの選択肢の中から1つ選ぶというのが主です。
しかし、検査技師の問題は5つの選択肢から1つもしくは2つの選択肢を選ぶ必要があります。
これだけでも難易度が大きく異なることが分かるかと思います。
険しい道ではありますが、年収が安定しており、福利厚生も安定しています。最近では育休も取りやすい環境のため、女性の方にもおすすめの職業です。
特に検査技師になった後に専門分野の資格を取得すれば、職場に戻った後や別の職場に行った時にも頼りにされると思います。
頑張った分だけ、その頑張りは後々に効いてきます。(笑)
ちなみに私は高校が偏差値43-45でした。
センター試験も受けましたが、とても使える点数ではなく、ただの記念受験でした。
こんな私でも私立の大学ならなんとか入学することが出来、無事検査技師になれています。そして、偏差値70近い岐阜高校、大垣北高校、岐阜北高校からも入学者がいますが、高校までの基礎学力が関係するのは1年目までであり、その後はみんなスタート地点は同じです。
新規一転、これから頑張り直したいと思っている人なんかもぜひ目指してみてはいかがでしょうか?
久しぶりの更新
6月末で私の講座の教授が他院へ異動になりました。
その関係で、少し時間に余裕が出来そうなので、放置していたブログを久しぶりに更新しようと思います。
今週のお題「納豆」
↑
ちょうどいいお題でしたので、こちらについて少し医学的な事を交えて書いていこうと思います。
とりあえず私は『納豆+卵』で食べるのが大好きです。(笑)
あったかい白米があれば文句なし!
さてさて…
今私はSpermidine(スペルミジン)という物質について研究しています。
以前の記事でも紹介しているかもしれないですが、納豆にはこのSpermidineがとてもたくさん含まれています。
納豆以外にもキノコや発酵食品にも含まれていますが、納豆は断トツです!
このSpermidine、とても素敵な物質で細胞の機能を正常に保つ働きや細胞の増殖も強化します。
過去の論文でF Madeoたちはショウジョウバエ、線虫と酵母にSpermidineを投与すると、これらの生物の寿命が延びることを報告しています。
また、損傷を受けた細胞にプログラムされた細胞死(アポトーシス)を開始させるのでなく、細胞内で生じた不必要な物質や損傷で生じた破片のようなものを取り除く経路(オートファジー)を作動させることで、体内でのリサイクルに重要とされています。
Spermidineはオートファジー依存的に加齢に伴う代謝障害や、心機能の改善にも関与していると言われています。
そしてそして、Spermidineはなんと消化器で分解されることなく、腸から効率的に吸収されるのです!!
つまり、食事により効率的に摂取できるのです!
とまぁ、大学院生ならではの視点で納豆を紹介出来たのではないでしょうか?(笑)
納豆素敵な食べ物なので、食わず嫌いしないでね!